幸福の食卓という映画の試写会に行ってきました。
「父さんは、今日で父さんをやめようと思う」
という衝撃的な書き出しで有名な瀬尾まいこさんのベストセラー小説・幸福な食卓。ひとりの少女の視点を通じて、その家族の崩壊と再生を綴った小説の映画化です。
結構、重いテーマを、さわやかに描いていました。
この映画自体は・・・観てさっぱりする映画ではないんだけど・・・
日常が丁寧に描かれていて、観ていて心地よかったです。
見終わった後に、自分も気づかないところで、いろいろ守られているんだって思えるような、ココロが温まる映画でした。ただなんとなく過ごしている毎日だけど、それはとても幸せなコト。私は学生時代、残念ながらこういった爽やかな交際もなにもなかったので羨ましいですね。できれば、花園ゆり子先生の忍法・アルテミスで感涙できる感性の中学・高校生の頃に、この映画を見たかったなぁって感じでもありました。
映画には、ココロに残る台詞が、いっぱいちりばめられています。
「そばにいると、逆にぼんやりして気づかないことも、
離れていると、かえって、敏感になって、気づいたりできるんだから。」
(家を出て近所のアパートに住んでいるが、しょっちゅう、実家により、食事の用意をしたり、洗濯・掃除などをする。)お母さん(石田ゆりこ)が、佐和子(北乃きい)に言う言葉)
「すごいだろ?気づかないところで、中原って、いろいろ守られているってこと」
(佐和子が意を決して、大浦君(勝地涼)に話をする。佐和子が言いたい真意を分かっているのかどうかは不明だけど、大浦君が佐和子に言った言葉)
「きっと他人じゃないと救えないものって、あるような気がする」
(佐和子が小林ヨシコ(さくら)(兄・直ちゃんの新恋人)の出現で直感した思い)
「俺が中原のこと佐和子って呼ぶのが始めてのクリスマスの宣言!」
(大浦君が佐和子にあてた手紙の中の一文)
最後の急展開は衝撃的だったけど、いろんな人の言葉も印象的。
「家族は作るのは大変だけど、その分めったになくならないからさ。
あんたが努力しなくたって、そう簡単に切れたりしないじゃん。
だから、安心して甘えたらいいと、思う。」
「かわいそうに。
そんなことを言うほど、傷ついてるんだね」
他人が聞いたら、なんて、辛らつと思うような発言。
いい子だった、佐和子が、初めて、お父さん(羽場裕一)に反抗し、毒づくシーン。
絶対、叱られる・・・殴られるかも・・・と思っていたら、お兄さん(平岡祐太)言われた言葉。
こんな展開も家族なんだなぁ・・・って、ぐっと、きました。
主題歌は Mr.childrenが、この為に新たにレコーディングしなおした「くるみ」
最後に話題の曲を持ってくるのが最近、流行なんですかね。
映画のテーマは重いはずなのに、優しいタッチでさらっとと綴って、何度も、じーんとくるところがあって、温かな気持ちになれるのですが、
う〜ん最後の最後は、ミスチルの曲のプロモーションビデオみたいな感じの作り・・・。
私は、ちょっと、くどく感じましたが、幸福の食卓の雰囲気にはあっていると思うし、原作者の瀬尾まいこさんもミスチルのファンのようですし、ミスチルファンの方は余韻にひたれるラストかも。
こってり、ミスチル節でした。(`ーωー)
FM802 SPECIAL RECOMMENDATION 幸福な食卓
ファミリーマートでは、幸福の食卓コラボのシュークリームも販売されています。
小林ヨシコの作るシュークリームには、いつも、卵の殻が混入してるんですが、コンビニの商品で、そんなことがあってはクレームの元に・・・。.....il||li (つω-`。)il||li
ファミマのは、卵の殻をイメージしたアーモンドスライスが入っています。
※ サイバーバズ キャンペーン参加記事
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■ Yahoo!映画 『幸福な食卓』特集 掲載期間:2007年1月15日〜2月12日
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ありがとうございます
原作を読んで、ストーリーは知っているのですが、どうしても見たくて前売りをゲット。
確かにラストは衝撃的ですね。私も「ええ〜〜〜!!!?」と思いました。
そして号泣。映画はどうなのかな??