
ミュージカル映画 プロデューサーズを観てきました。
歌と踊りは華やかで、正統派ブロードウェイミュージカルなのですが・・・
下ネタ満載・コテコテ・ムンムンのゲイの一団がでてきたり、
キル・ビルのユマ・サーマンが、ちょっぴり、おバカなセクシー&キュートなキャラで、でてきたり、
あれだけしょーもないギャグに走って、トニー賞12部門、史上最多受賞した、画期的な楽しめるミュージカル映画でした。
ちなみにトニー賞というのは、アメリカの演劇及び、ミュージカルに与えられる最高栄誉の賞です。賞の審査は、ブロードウェイの関係者700人による投票で決まるそうです。
個人的にミュージカルというと、突然歌いだしたり、集団で大上段に愛や正義を語ったりするのが、どうも苦手なんですが、この映画に出てくる人たちは、一癖も二癖もある個性派ばかりなので、この人たちなら、突然、声高らかに歌ったり踊ったりしても、素直に見ていられる感じでした。
ユマ・サーマンもよかったのですが、私は、ゲイリー・ビーチがよかった。
ゲイリー・ビーチは、ミュージカル公演をわざと失敗させるために選ばれた、史上最低のゲイの演出家役で登場します。
(演出を引き受けてくれないかと、承諾を得にきているシーン。)
ゲイリービーチは史上最低の脚本、春の日のヒトラーを読まされ、「すばらしい」と絶賛しますが、演出を依頼されると・・・
「それはイヤよ」
と断ります。
「あなたでなければ駄目なんです。」と頼まれると、「すばらしい作品」と言いながらも・・・
「でもダメよ」
と、頑なに断ります。
「トニー賞が取れるぞ」とそそのかされると、勝手に悶絶し、
「トニートニー
トニー
」
と歌い、踊りだします。
あげく、
「そこは第二次世界大戦、戦場で苦しむフランス人たち」
と叫び、
「そこに現れる、ヒトラー親衛隊のSM服の女性たちがステップを踏むの、
キック&ターン
キック&ターン
キック&ターン」
と、演出の構想を練り始めます。
「そしてこのままではダメよ」と自分で駄目出しし、
「そうよ、ドイツが戦争に勝利するのよ」
「それでなきゃだめなの」
と、コテコテ・ムンムンのゲイの一団をバックに、目が輝いています。
ゲイリー・ビーチは、よかったです。
人によって、無条件に弱いものってあると思います。いたいけな小さい子供が出てくるものに弱かったり、動物ものに弱かったり、宮崎駿のアニメに弱かったり・・・。
私は、こういうものは、作る側のあざとさを感じてしまって、冷ややかに斜めから観るか、初めから観ないかのどちらかが多いのですが・・・。
ゲイリー・ビーチは、よかったです。
いえ、皆さんよかったですよ。匠の技を見せてくれるようなゲイ達者・・いや、芸達者の集まりで、観ていて、明るく、愉しくなってくるようなお祭りミュージカルでした。ミュージカルが苦手な方にもおすすめです。
なお、このプロデューサーズは、10月4日にDVDが発売されます。
プロデューサーズ コレクターズ・エディションでは・・・
ギャグシーン
未公開シーン(8シーン)
シーン分析 “I Wanna Be a Producer ”(約16分)
スーザン・ストローマン監督による音声解説
オリジナル劇場予告編
の特典もついています。
よく分からなかった、アメリカンジョークもこれでさらに理解が深まって、よりディープに楽しめるかも。ふふっ。
プロデューサーズ キャンペーンサイト
プロデューサーズ コレクターズ・エディション
コチラのサイトは、激安です。
※ この記事は、会員になっている、クチコミサービスCyberBuzz(サイバー・バズ)さんからの依頼によるモニター体験レポです。
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