映画 マーダーボールの試写会に行ってきました。
これは、会員になっているサイバーバズさんの案件で、身体障害者のドキュメンタリー映画というのは、事前に知っていましたが・・・。
実際、退屈なお涙頂戴の映画かと、思っていたのが・・・・・、全然違いました。
日本だったら、漫画「リアル」で車椅子の選手がバスケットボールをする漫画が脚光を浴びましたが、この映画でのスポーツは、車いす同士のタックルが認められている過激なスポーツ、ウィルチェアーラグビーです。戦車のようにカスタマイズされた車椅子を駆使して相手をなぎ倒し、格闘技級の激しさから“マーダー(殺人)ボール”とも言われる競技で、世界一を目指す男たちを追ったドキュメンタリー映画です。
だいたい、車椅子の生活を余儀なくされる人たちって、頚髄損傷で、車椅子生活を送ることになった人たちも多いのに、自ら進んで、この競技に打ち込んで、世界一を目指すんです。ハードなトレーニング中、車椅子同士の過激なタックルで、投げ出されて、首にボルトを入れている人たちも多いんです。「ほとんどの選手は首を折っている」というセリフがあるのですが、ほんと、それはいかんだろ。今度は、死んじゃうよ。(`ーωー) って、感じなんです。
でも、このボルトは、男の勲章のようなもので、世界一にならなきゃと、意味がないと、激しい闘士で、戦士のように戦うんです。
それぞれの選手やコーチ、その家族や恋人との関係、また事故の加害者との確執や苦悩を交えながら、物語はアテネ・パラリンピックでのアメリカ代表とカナダ代表の因縁の対決へと、流れていきます。
普通、身体障害者がでてきたり、ドキュメンタリーだと、いかにも感動を誘うような音楽やナレーションが流れて、退屈というか・・・、テレビでやっていたら、きっと、チャンネルをかえてしまいますが、これは、そんな演出もないし、むしろ、荒削りなぐらい。リアルな登場人物が、ほんと、男前なんです。もちろん、この映画に出ている選手達もみんな 最初からプラス思考に徹することは出来なかったと思うし、今でも苦しみ・悲しみがないわけではないだろうけど・・・。自分の弱さを受け止めた瞬間から、強く、優しくなっていくんです。
私のまわりには、車椅子で生活している方がいないのですが、 彼らの言動は、むしろ身近にさえ感じらることも、ありました。
例えば、恋人との関係。車椅子なら、願望はあっても、最後まで、出来ないんじゃないのか・・・・・・・・・・。と、初めは、心配するんだけど、その辺のことも、赤裸々に、話していたりするんです。そして、
「車椅子になってからの方が、モテる。」
と・・・。
でも、ほんと、はったりでなく、モテそう。(好みはあるけど、)こういう、男は、人の気持ちを揺さぶると思う。
彼らを見ていると、障害者と健常者の違いってなんだろうって、感じ。
安易に「良い映画でしたね」で済まされないかもしれないし、万人向でもないとは思いますが、何かしら胸に残るものを得られる映画だと思います。女の目から見ると、ちょっと、おかしなところもあって、痛烈な映画ですが、そういうのも含めて、男の夢じゃないですかね。ハンディキャップよりも、人物の方に注目してしまいます。
彼らぐらい熱く キラキラすることはできそうにないけど、今、取り組んでいることを、達成しなきゃなぁと思いました。何か壁にぶつかっても、それにまっすぐ向きあうと、自分の可能性も広がるような気がします。
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ありがとうございます
watanabeさんのレビューに
引き込まれてしまいました。
なんとか時間を作って見に行きたいですねぇ。